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茨城大学研究拠点 

研究概要HEADLINE


 今日の学校教育において,特別な支援や現代的健康課題に対し教育的配慮を要する者など,多様な個性を持つ児童・生徒に対して適切に対応できる教員の養成が求められています。教科学習では児童・生徒の認知発達のつまずきなど子どもの特性を考慮しながら支援方法を策定していく必要があります。例えば,読み書きが困難な子どもの場合に,聴覚的な記憶が保持されているのであれば,唱えて覚えるなど子どもの特性に応じた支援方法を適用することで一定の効果をあげています。しかし,特別支援教育の専門領域においては,教科の深い専門性が乏しいため,上記のように子どもの特性に応じた支援方法までは策定できても,教科の深い専門性に基づいた子どもの内的動機づけを高めるような教材開発にまでは至っていないのが現状です。そこで,特別支援教育や養護教育,そして教科教育の教員がコラボレートすることで,上記の課題を解決しようとする研究であります。

 本研究拠点を形成する構成員はいずれも令和3年度に改組される教職大学院に参画する教員で,教科横断的視点や特別支援教育や養護教育の視点をもってコースを超えて学びあうコース間融合科目を担当する教員で占めています。このような試みは全国的にも新規性があり,学術的にも斬新であると言えます。本研究の成果は,教職大学院のカリキュラム内容に反映されるとともに,自らの専門性を学校や地域,そして社会に還元できる広い視野をもった教員の養成に寄与するといえるでしょう。

information

茨城大学研究拠点 学習困難のある子どもの支援に関する研究拠点

〒3108512 茨城県水戸市文京2-1-1

TEL.029-228-8292
FAX.029-228-8292