学部(学校教育教員養成課程特別支援教育コース)の教育目標
 
 学校には特別な働きかけを必要としている子どもたちがいます。特別支援学校教育コースではそのような子どもたちのニーズにこたえ,様々な障害のある子どもたちを支援する教員を養成することを目的としています。4年間を通して,障害のある子どもたちに対する教育的側面だけでなく,心理的な特徴やからだの仕組み・機能についても多角的に学びます。

カリキュラム
 
 特別支援学校教育コースのカリキュラムでは,主に知的障害領域を中心に学びます。1年生で基本事項を学び,2年生から特別支援教育に関わる様々な側面について専門的なことを学びます。3年生では,特別支援学校での教育実習に向け,附属特別支援学校と連携・協力し,指導法に関わる演習や実技に取り組み実習への準備を進めます。また,卒業研究に向け,各研究領域に分かれてテーマ設定に向けた演習に取り組みます。それらの内容を受け,4年生では教育実習と卒業研究に取り組みます。


 

※上記科目は特別支援教育コース特有のものです。卒業のためには,他にも教養科目(人文科目,理系科目,外国語,体育,憲法など)
 や教職に関する科目(基礎免許となる小学校の教員免許を取得するための科目)を履修する必要があります.


取得できる免許
 
■小学校教諭一種免許状
■特別支援学校教諭一種免許状(知的障害領域・肢体不自由領域・病弱領域)
■さらに履修の仕方により,他の学校(中学校,高等学校,幼稚園)の教員免許も取得できます


様々な現場体験プログラム
 
1年次:茨城県立水戸飯富特別支援学校(知的障害)にて1日体験学習,茨城県立盲学校・水戸聾学校への見学
 地域交流の一環として,大学至近にある県立の知的障害特別支援学校で,実際に子どもたちと交流を行います。また,授業の中で盲学校や聾学校を参観するプログラムがあります。

2年次:福祉作業所での体験参加プログラム
 特別支援学校卒業後にはどのような世界があるかを知ってもらうために,福祉作業所での体験も行います。
 
3年次:附属特別支援学校での事前体験学習,教材作成などの実践系講義,(附属小学校での教育実習)
 教育実習の事前指導としてボランティアに積極的に参加し,実際の子どもたちの実情を知ってもらう取り組みを始めます。また,附属特別支援学校での1日体験や,教材を作成して実際に子どもたちに遊んでもらうプログラムがあります。3年次の秋ごろには,基礎免許となる小学校の教員免許を取得するために附属小学校での教育実習も行われます。

■4年次:附属特別支援学校での教育実習,(協力校での教育実習)
 これまでの体験を生かしながら,附属特別支援学校で3週間の教育実習が行なわれます。中学校や高等学校の免許状の取得を希望する場合には,水戸近郊の公立中学校での教育実習が用意されています。
 
 このように,本コースでは,大学の学問として専門的知識を得るだけでなく,実際に子どもたちと接しながら指導の方法を学ぶ機会が多く設けられています。

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